変形労働時間制A
変形労働時間制には最長1年で計算できるものもあります。
この場合ですと、
1年を通しての1週間の平均労働時間が40時間を越えなければ基準法を満たしていると言えます。
この場合1年での合計労働時間の限度は
その年が何週間あるか×40時間=その年の上限労働時間
1年は365日ですから 365÷7×40=2085.7
となり、2085時間以内ならば基準法を満たしていることになります。
ただし、1年単位の変形労働時間制ではその特異性から1ヶ月単位の変形労働時間制にはない、特殊な条件が盛り込まれています。
それは、
@
毎年、経営者と労働者の間で労使協定を結ぶ必要がある
A
1年を通しての労働日数が280日以内であること
※労働日とは1分でも勤務のある日の事を指します。
の2つです。
つまり、1年単位の変形労働時間制で労働基準法を満たすには
まずは経営者・労働者間で労使協定を結び、1年の労働時間を2085時間以内に押さえ、かつ、1年の労働日数は280日以内とすることが必要です。