作業療法士学生の皆さんへ

ADL評価についてA

ADL評価について、さらに書き足して行きたいと思います。
何度も言いますが、私個人がバイジングする場合のものですので、全てのバイザーが同じように思っているわけではないと思います。

「しているADL」と「できるADL」
皆さんは「しているADL」と「できるADL」がわかりますか?

これも、私の担当する学生がよく悩む項目です。

実際バイジングしながらも、私自身上手く伝えることができず、学生にも苦労かけている項目ですので、文字のみでは非常に伝わりにくいかもしれませんが、いつも学生に言っていることを表にまとめてみます。


しているADL
できるADL
概念
いつも「している」ADLをそのまま評価する やれば「できる」ADLをしてもらって評価する
環境
いつも「している」環境
例:入院中ならば病棟、自宅で生活しているなら自宅でのADL
「できる」様に環境を整える
例:左片麻痺の方に、左片麻痺用のトイレ(右上肢で物品が使用できるようにセッティングしてあるトイレ)を使用してもらう。
介入
原則介入はしない 最小の介入で最大の効果が出るように介入する
難易度
いつも「している」難易度 いつも「している」ものと同等か、それ以上の難易度
※介入や環境によって動作自体の難易度は下がることもありますが、ここではADLとしての難易度と捉えてください










上手く伝えることができたでしょうか?
さすがに文字のみで伝えるにはやや無理があったようにも感じますが、少しでも皆さんに伝われば幸いです。

以上、ADL評価についてでした。
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